今年もやってきました。
唯一無二のお菓子!悶絶の美味しさです。
<<最新の味見コメント>>
今年のピスタチオは小粒ながら味が濃く、ローストした皮の芳ばしさも合わさって旨味をしっかり感じられる味わいです。ピスタチオナッツとはこんな複雑な味がするのか!と驚いてしまいました。ビターなハチミツととてもよく合うのか、ヌガー生地との一体感にも驚きます。噛めばかむほど味が出るというか…。ヌガーなのですがまるでピスタチオのかたまりを味わっているような気がするほどナッツそのもの風味を堪能できます(2024年1月7日)
見てください!この、ずっしり、ギッシリとつまったピスタチオナッツを!そしてピスタチオの信じられない風味!こんなお菓子がイタリアに存在することを、ぜひ皆さんに知って欲しい。
ヌガーと聞いて「甘ったるそう…」とひるんではいけません。こんなに上品で、軽やかで、自然な甘さのお菓子、きっと日本でさえ体験したことのない領域なはずです。高すぎる、と思うのは食べたことがないからです。一度実際に口に入れていただければむしろ、安すぎると思えるほどの満足感を与えられるはずと信じて疑いません。ピスタチオがなぜ、翡翠より高価な緑の宝石と称えられるのか、このお菓子を食べていただければ納得できると思いますよ。
*写真二枚目の手前のものです。
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名 称:トッローネ・ビアンコ・コン・ピスタッキオ
品 名:ヌガー
製造者:サバディ(シチリア)
原材料:ブロンテ産ピスタチオ(50%以上)、カルドの蜂蜜、きび砂糖、卵白、オレンジピール
オブラート用:グルコース、塩、じゃがいも澱粉、水、ひまわり油
内容量:100g
賞味期限:2024年9月30日
冷暗所で保管してください。
初めて日本に到着した時、輸入元のヴィナイオータさんの資料にはこう書いてありました。
「賞味期限が6か月と短いため二の足を踏んでいたのですが、そのあまりの美味しさにこれを日本の皆さんに紹介しないのは
犯罪に等しいと考え、輸入を決めました(笑)。別にトッローネ通を自称しているわけでもないので参考にもならないかもしれませんが、こんなに軽いトッローネを僕は食べたことがあり
ません。シモーネ曰く、ナッツ類がたくさん入っていること(その結果、総重量のうち糖分が占める割合が自然と少なくなる)と、砂糖を控えハチミツをたっぷり使っていることが軽さの秘訣だそう。是非皆さんもビックリしてみてください。」とあります。
こちらは4種類あるうちのTorrone bianco con pistacchio verde di Bronteブロンテ産ピスタチオ入りトッローネ ビアンコ。カルド(カルドン、アザミの仲間でアーティチョークに似ています)のハチミツを使用し、チャクッリ産マンダリンのピールで風味づけしてあります。合わせるナッツによって蜂蜜の種類もピールの柑橘の種類も変えているところもさすがです。
『Sabadiについて』
2011年にデビューするやいなやイタリア中で話題になった(数々のプレミアも受賞)サバディ。その後たった4年で25ヶ国に輸出されるようになり、ローマだけでも30店舗以上も取扱いがあるというほど勢いに乗っていますが、シモーネさんは伝統的手法を守りつつも最新の技術も一部取り入れ、従来の製法では難しかった保存上の問題をクリアするなど地道な研究もおろそかにしませんでした。伝統だけに縛られなかったこと、チョコレートを作る上で欠かせない重要なファクターであるのにこれまであまりフォーカスされてこなかった砂糖のクオリティーも追い求めたことなど、あらゆる意味におおいて革新的であった彼は、現在はチョコレート界をけん引する存在として各メディアで引っ張りだこですが、圧倒的な素材のクオリティーと突出した技術の陰に、シモーネさんのシチリアという島への深い愛着と憧憬、持続可能な農業に人類の未来をかける熱い想いが、サバディのラインナップにはいたるところで垣間見られます。
北のパドヴァ出身で金融界でバリバリ活躍していたサバイーニ氏を魅了したシチリア島。豊かな自然や農産物だけでなく、そこに暮らすひとびとの伸びやかさや人間くささに、都会で見失いかけていた人としての本来の幸せを見出した彼はがつくるチョコレートやトッローネがすべて、シチリアへのオマージュなのです。