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夏は涼しく冬はしっとり、オーガニックカディのエプロン

Suno&Morrison(スーノアンドモリソン)の齋藤さんにママろばがはじめてお会いしたのは2013年の2月、ててて見本市という小さなメーカーさんが集まった展示会でした。とても可愛らしいひとで童顔ゆえか女学生さんのようにも見えて、会場での小さな声で遠慮がちに話す瑞々しい姿が印象的でした。その時からガラ紡のストールやクッションなどが素敵だな~とずっと気になってはいたのですがろばの家は台所道具が中心だったのであきらめ、そのうちキッチンファブリックも出るかもしれないし…と淡い期待を抱いていました。その予感が的中。2014年のててて見本市ではエプロンとキッチンミトンを発見。齋藤さんが身に着けていた生成りのエプロンがあまりにやわらかく気持ちよさそうで、触らせてもらった時のふんわりした手触りと、齋藤さんのはにかんだようなちょっとぎこちない笑顔にうっとり。思わずエプロン姿の齋藤さんを写真に収めたのですが、それがどこを探してもない!本当によく似合っていたのでぜひご紹介したかったのですが…。というわけで齋藤さんはノーフォトです。ごめんなさい。

ブランド紹介は、こんな風に書かれています。
『Suno&Morrisonは、オーガニックコットンのガラ紡を中心に、インドやタイの手紡ぎの糸等、私達が実際に使ってみて気持ちよいと感じた糸や素材で、ものづくりをしております。普段の生活の中に溶け込むような、側に置いておいて気持ちのよいもの。大量に作る事は出来ない、人の手を感じられるもの。そして、作られる背景にも魅力があるものをめざし、日々素材と対話しながらものづくりに励んでいます。』
齋藤さんは昨年お母さんになったばかりの新米ママ。出産後は退院してすぐに慣れない子育てをしながらガラ紡製品の納品ピークと来期の企画に追われて嵐の様な日々を送った、とブログに書かれています。きっと、本当にとても忙しい毎日を送っているのでしょうね。でも、電話でお話しするといつもゆったり、のんびり~。電話を切った後はいつもこちらまでちょっと余裕が出たような気持ちになるから不思議です。
ご自身でも機を織り、布や糸を使ったアクセサリーや小物も作る齋藤さん。メーカーさんと一緒に仕事をして製品を仕上げるプロダクトでも、テープひとつ、ボタンひとつ選ぶのにもあちこち飛びまわり、気に入ったものがなければ自分で機を織り、世界にふたつとない独特のテクスチャーを持った製品に仕立てている様子が伝わります。どの製品もひとつひとつストーリーがあって、製品と言うよりは作品、作品と言うより手塩にかけた子ども、といいたい程愛情に満ち溢れたモノづくりをしているんです。
自分の子どもの肌に触れるものを選ぶような真剣な、けれど優しい目線で全ての行程を丁寧にゆっくり進めてゆく。素材が持つ表情の面白さやテクスチャーの違いを自身も楽しみながら。オーガニックの落ち綿を使ったガラ紡や、手織りの布。遠く離れた国で自分の意志を尊重してくれる生産者を探し出し、心地よさを第一に何度も相談しながら生地を作る。写真はインドから送られてきたもので、自分の指示書通りにカディ生地のサンプルを織ってくれている場面だそう。縫製、仕上げ。全て丁寧な仕事で時間がかかるため、基本的に受注生産のような形で展示会で予約をとっています。企画から納品までひとりでこなす忙しい身ながら同時に地球や環境のこととも真剣に向き合っている、メーカーさんといういうよりはひとりの女性。おなじ子供を持つものとしてその視野の広さや真摯さに大きな刺激を受けます。子育てや仕事の忙しさを理由に、何かに興味を持ったり考えたりするのまでやめる必要はないはずなのに。

今回届いたのは、インドのオーガニックカディを使ったエプロン。カディとは、かつてイギリスの植民地だったインドがイギリス式の工業生産が強いられた時代に、インドの文化を守るためにガンジーが中心となって生産が始まった、手紡ぎ、手織りの糸、または布の事。手紡ぎならではの素朴な魅力だけでなく速乾性、保湿性に優れ、軽くて使い勝手が良く機能的にも優れています。カディの産地はインド国内には数多くありますがsuno&morrisonではその中でも品質管理に厳しく、丁寧な仕事の人々によって作られたインド・ラジャスタン地方のオーガニックコットンのカディを使用しています。用水路はひかずほぼ100%雨水のみで自然に育てられたローカル育ちのコットンが原料。〝がく″ごとに収穫され短い繊維が特徴のこの綿花から生まれた生地はリネン混にも似た素朴な風合い。肌あたりが良く付けていて気持ちの良いエプロンです。平織りに変化をつけた折り方でベーシックなものとは異なるふんわり感を持ちます。染料も全て天然素材でブルーはインディゴ、赤はザクロ、チャコールは鉄クズで染められているため、一枚一枚微妙に色合いが違います。

エプロンの形は非常にシンプルな胸当てつきのフルエプロンですが、胸当てを内側に折り込めばサロンエプロンとしても使えます。ゆったりしたデザインなのでたゆませて着けられるところがラフな感じで男性でも女性でもそれぞれに雰囲気良く着こなせそう。ポケットの脇にクロスをひっかけるためのループがついていたり、生地の耳をわざと使って差し色にしていたり、やはり細かいところまで気を遣って作られています。生成りだけ生地を横にとって、裾にインディゴの耳が出るようにしていたり…ニクイ!!こういう、ちょっと気がきいてるけどオシャレすぎない、ゆるーい感じのエプロンってあんまりないですよね。キッチンはもちろん、ガーデニングやちょっとしたお買い物に出かける時にもさっと巻いて使ってみて欲しいです。