ABOUT
ろばの家は、暮らしの道具と食べもののお店です。 毎日を心地よく過ごすためのちょっと気のきいた道具や、シンプルで美味しい食材、お菓子などを置いています。 おばあちゃんがチクチク縫った布小物なんかも扱います。 それがどんな用途で使われるものであれ、つくっているひとの〝想い″が伝わるような、その人なりの愛着を持って長い間大切に使ってもらえるような、そんな、シアワセなモノたちだけでお店を埋め尽くしたい…なんていう野望?もひそかに持っています。 わたしたちは、まいにちの暮らしのなかで、実にたくさんのモノに囲まれて生きていますよね。 知らず知らずのうちに、モノ(イタリア語ではRobaと言うのだそうです)に順位をつけて手にとったり、奥の方にしまいこんだり、捨てたり、また拾ったりしながら、自分にとって必要なモノやそうでないモノを選び取って生きているはずです。好むと好まざるとにかかわらず。 そうして気がつくと、まわりはモノでいっぱいになっているのです。 でも、それらをすべて平等に使いこなしているひとなど、いません、よね? 2割で8割、という法則もあるのだそうです。 要するに、ひとはたいてい、自分が所有している2割り程度のモノで生活の8割りくらいの場面を乗り切っている、という統計です。すごく説得力がある説です。 たった20%くらいのモノで、そんなにたくさんのシーンをこなしているのだとしたら、せめてその、常に手の届くところにあるモノくらいは、こだわってみたいと思いませんか? めったに引っ張り出すことのない、ハレの日にしか使わないようなモノを張り切って選ぶより、毎日顔を合わせる相手を選び取ることにパワーをかけるほうが、バランスがよいと思うのです。 そんな、長年連れ添う夫婦みたいに気心の知れた、ちょっとやっかいな部分があってもそれさえ愛嬌というか、あばたもえくぼというか、全部ひっくるめて自分の一部、というか。 くたくた、ヨレヨレになっても手放せない。 そこまで愛着を持てるモノを見つけられたら、見つけた人も、見つけられたモノも、幸せなんじゃないか。 68HOUSE(ろばの家、と無理やり読ませています)が、そんな出会いの場になれたら、これほど嬉しいことはありません。 ろばの家 家主 福江貴行&洋子